メガネの溶接修理~レーザー溶接例~

アドバンス4番、仕事中はこんなメガネをかけています。

 

 

先日の朝、目を覚ましてメガネをかけて寝室からリビングへ。

・・・・・・・なんか、メガネがずれる。

寝ぼけながら何度かメガネをかけなおす。

・・・・・・・・・メガネがずり落ちる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

で、メガネを見て、寝ぼけた頭に染みわたるまでちょっと時間がかかりましたが

染みわたったところでびっくりしました。

壊れているじゃないですかΣ(゚Д゚)

 

ここと

 

ここ

 

剥がれちゃってるんですね~( ˘•ω•˘ )

なぜ、一晩のうちに両方共が一気に??

新しいの買わないといけないかなぁ・・・・

って思ったんですが、このメガネはお気に入りなんです。

アランミクリ alain mikli というブランドのもので、

もう7年くらい使っています。

レンズがだめになったりしてもレンズだけ交換してつかっています。

特に不満もなく、これに代わるメガネを探してもなかなかいいのがなく

何とかこれを使いたい。

 

で、しばし考えました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・おれ、溶接屋じゃね?Σ(゚Д゚)

 

 

というわけで、溶接してみることにしました。

 

 

メガネの左側の写真を見ていただくとわかるのですが、右側に比べて

剥がれているところ付近の色が違います。

実は、数年前にメガネを落としてしまって、左側だけ今回と同じように

剥がれてしまったんです。

その時は、メーカーに出して修理してもらったんです。

その名残なんですね。

色の違うところ全体にベタっと広めに肉盛りしてありまして、

その上から塗装してあったんですが

なんというか、そこまできれいに直っていなかったんです。

くっつけた後、そこを同じような色で塗ってくれてあったんですが

結構目立ったんです。同じような色といっても、けっこうちがってて。

「どこを修理したかわからな~い」って程ではなかった。

で、その時に、メガネの材質を聞いたら何だったか忘れちゃったんですが

「それなら自分で溶接できるな」っていう材質だったんです。

これなら今度は自分でやってみようかな、なんて思った記憶があります。

 

今回もメーカーに修理をお願いしようかとも思ったのですが、

結構高い修理代を払うとか、ひと月弱メガネを預けないといけないとか

東京のお店に電話して受付をしてメガネを送るとか

いろいろとめんどくさいし不便。

ではやはり自分でやってみようということになりました。

メガネの材質は忘れちゃったのですが、確認のために磁石にくっつけてみたら

くっつくのでこれならいけるだろうと。

 

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補足説明です。

レーザー溶接は磁石にくっつく材質ならOKで、

それ以外がだめってことはないです。

磁石でくっつくような材質ならほとんどがうまくいくっていうことです。

磁石でくっつかない材質でも、ステンレスなんかきれいにできますし、

金(GOLD)なんかもいけます。

アルミもベリリウム銅もコバリオンも大丈夫です。

チタンもきれいにできた記憶があります。

ただ、真鍮とかニッケル、亜鉛とかの場合は溶接しても

全くダメなものもあるし何とか頑張っても仕上がりが悪いものもあります。

アクセサリーを直してくれっていう仕事がたまにあるのですが

そういう材質のものの場合はなかなか難しいんです。

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そんなわけで、早速溶接してみたんですが、なんかうまくいかない(; ・`д・´)

なんか、メガネのフレームに変な材質が混ざっているのかな?

なんか、亜鉛ぽいな?

いや、もっとなんか混ざった感じ?

なんて思いながら頑張って肉盛りしたりしていたのですが

ここで気が付いたんです。

そうか、元々はこの部分はたぶんロウ付けだな!!と。

もちろん、以前修理してもらったところも。

銀ロウなんかだと、亜鉛や銅なんかが混ざったものなので

その上からレーザーで鉄を肉盛りすれば

確かにこういう感じになるんじゃないかと納得しました。

あくまでも、溶け方を見ての予想なので、本当にロウ付けとは限りませんが

「メガネ ロウ付け」で検索するとわんさか出てくるので間違いないかなと。

 

しかし、

ロウ付けした後の部分をレーザーで肉盛りなんてできな~~~い!!

とか言ってられません。

こちとらプロです。

何とかしましょう!!

だって、だって、だって

頑張ってつけないと新しい眼鏡をかなわきゃなんないし!!( `ー´)ノ

 

 

そんなわけで直しました(。-`ω-)

やっぱりロウ材が邪魔をしていて、いつもの金型などの修理と比べると

肉盛りがきれいじゃないですが、しっかりとくっつきました。

メガネ10

 

 

メガネ5

メガネ6

 

 

 

メガネ7

メガネ8

 

因みに上の写真の赤丸部分は実験で肉盛りをしたところです。

アドバンス4番の予想

「ロウ付けのロウが邪魔しているからきれいにいかない」

という説を立証するために

「だったら、ロウ付けしてあったと思われる場所とは別の場所に肉盛りしてみよう」

ということで、肉盛りしてみたんです。

結果は予想通り、きれいに肉盛りできました。

やっぱ、ロウ材に邪魔されてたんだろうな。

 

あとは似たような色で塗装してあげればばっちりですが

メガネの裏側なのでほかの人からは見えないし

自分も気にならないので、今のところ放置ですが、

メガネはしっかり使えますし調子いいです。

これであと何年かはこのメガネで大丈夫です。

めでたしめでたし(^-^)

 

          
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