すり減ったギアの肉盛り

いろいろと投稿はしているのですが

どうも仕事関連のものが少なくて

「お前は本当に仕事しているのか?」

と思われているとかいないとか(^^;)

ここらで仕事のこともしっかりとアピールするためにも

先日やった仕事の紹介をさせていただきます。

 

溶接例のところに自動車のギアの肉盛り例を載せているため

ギアの肉盛りの問い合わせが意外と多いです。

そんな中、先日やった仕事がこれです。

ストーブギア1

ストーブギア2

ノブの部分に「点火」「消火」とありますのでお気づきかと思いますが

これはストーブの部品です。

 

世の中にはいろいろなマニアの方がいらっしゃるようでして

今回は「ストーブマニア」の方からの依頼でした。

これはノブを回すとストーブの芯が上下するところの部品です。

ノブの軸と芯を上下する部品のギア(芯の繰り出しギア)が減ってしまったため

部品を新しいものに交換したいのですが

とても古いストーブで新しい部品が手に入らないために、

肉盛りでなんとか動くようにしてほしいとのことでした。

 

 

ストーブギア3

手ブレていてすいません(;^ω^)

 

確かに、ストーブの芯の上下って一番肝心なところ。

これが動かないことにはストーブのストーブとしての存在意義がなくなってしまいます(´・ω・)

そんなわけで今回はストーブの芯を上下する部分のギアの肉盛りです。

 

まずは軸の部分。

ストーブギア4

先端の部分、かなりすり減っていますね。

これ、しっかり直しましょう!!

今回の部品は金型の修理などとちがい、100分台がどうのというほどの精密さは

求められません。

ギアが噛んでスムーズに動けばいいんです。

そのため、余盛をして後加工でしっかりと形を削り出すような必要もありません。

それに後加工はうちではやっていないため、今回のようなケースではいらぬ余盛は

そのままお客様の負担になってしまいます。

後加工の手間が省けるように出来るだけ肉盛りだけで形を作るようにしました。

ストーブギア5

こんな感じですね。

 

 

次は繰り出しギアの部分の肉盛りです。

ストーブギア6

赤い印の部分が今回のお客様からの依頼のあった部分です。

他の歯も全体的に減っていますが、この3本はかなりすり減ってますね。

ここまで減っているギアと軸では、ここで滑ってしまって芯は上下しないだろうなと思います。

ここもしっかり直していきたいと思います。

やり方は先ほどの軸と同じで、「後加工ができるだけ必要ないように」です。

出来上がりがこれ。

ストーブギア8

ストーブギア7

こんな感じです。

肉盛り前の写真では、修正箇所の指定はギアの歯3ヵ所だったのですが、

お客様に肉盛り後の写真を見ていただき、肉盛りにかかった金額をお伝えしたところ

とても満足いただけまして、もう2ヵ所追加ということになり

写真のように全部で5ヵ所となりました。

 

肉盛りが完了したこちらの部品をお客様にお届けしたところ

早速組み付けて試していただき、

「ほぼすり合わせ程度で問題なく動作いたしました」

「素晴らしい精度に感動致しました」

との連絡をいただきまして、こちらといたしましても

大変うれしかったです。

 

うちは金型の溶接や肉盛り、医療器具の溶接や肉盛りなどがメインですが

今回のようなものでも、レーザー溶接や微細肉盛りで対応できるものでしたら

何でも引き受けます。

「これ、どうかな?」っていうようなものがありましたら

お気軽にお問い合わせください。

よろしくお願いしますm(_ _)m

 

 

          
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