オートバイ キック部分ギア肉盛り
先日のことですが、バイクのギア関係のご依頼をいただきました。
キックスタートのバイクなのですが、そのキックスターター部分のギアがすり減ってしまい
キックでエンジンをかけることができなくなったそうです。
1970年型のホンダCB250(K2)とのことでした。
こちらがそのギアです。
上の写真、ギアAとギアB、AとBのかみ合わせの写真です。
しっかりすり減っていますね。
これだと滑っちゃうだろうなぁ。
そういえばアドバンス4番がレースやっていたころのRS250Rのミッションギア、
全種類そろえるのに何十万と掛かったので
なんだか捨てられなくてとってあるんですよ(;^ω^)
いや、使い道なんか何にもないんですけどね( ̄ー ̄)
因みにアドバンス4番の富士のミッションプランが222222・・・いや232342だったかな?
忘れました(^^;)
話がそれましたがそんなわけで、オーナー様と打ち合わせしをして
「多くの余盛をすると、オーナー様の後加工も大変になるので、
必要最小限で肉盛りしてみて、もし多い部分があればリューターで削っていただく」
ということで、作業を進めることにしました。
で、肉盛りをすると下の写真のようになります。
上の写真はとりあえず3ヵ所肉盛りをして、オーナー様にご確認いただいたときのものです。
歯の両サイドにはもともとC面がついていたので、その部分は肉盛りをしませんでした。
確認していただき、これで進めてくれとのお話をいただいたので
全ヵ所頑張りました(^-^)
これで、肉盛りは完了です。
これでうまく動けばいいなぁと祈る気持ちでお客様に発送しました。
数日後、無事にキックでエンジンがかけられるようになったと
報告をいただきました。
本日、直していただいたギヤを組んでキックしてみました。
大変良い具合です。
今まではキック抜けの不安でビクビクしながらしていました。
今回は100%OKで思い切りキックができるようになりました。
本当にありがとうございました。
とのことでした。本当に良かったです(^^)
また、後加工をしてから組んだのかお聞きしたところ、お返事をいただきました。
何も手を加えずに組み立てました。
キックで負荷がかかった時でもギア同士が深くはまっているので逃げられないぐらい
よくかんでいます。
キックペダルを離せばギアはバネの力で横へスライドするので問題なく解除されます。
大変良い状態です。
キックが抜けると足が逆に反ってしまうそうです。
一生の問題ですから絶対修理をした方が良いと思いました。
また何かで困った時はお願い致します。
ありがとうございました。
とのことでした。
後加工無しで組んでもいけたみたいです。
良かったです。
こちらこそこの度は本当にありがとうございました。
何かありましたら、またよろしくお願いいたしますm(_ _)m
肉盛り前と肉盛り後が比較しやすいように写真をまとめてみました(^^)/
左列が肉盛り前、右列が肉盛り後です。
以上、今回はバイクのキックスターターギアの肉盛りでした。