金型肉盛り溶接例~1/100残し~
お客様からご依頼をいただきました。
え~っと、なになに・・・・・・
『深さ0.115mmの溝があって、その溝を浅くしたい。
そのため、溝の底に0.085mmの肉盛りをしてもらいたい。
でも、溝の周りにシボ加工がされているので
溝からはみ出ないようにしてほしい。』
とのこと。
お客様のオーダーは肉盛り量0.085mm、
つまり溝を全部埋めるのではなく
深さ0.115mmの溝の底を肉盛り溶接で0.085mm埋めて、
深さ0.03mmの溝にして、なおかつ肉盛りなどが
はみ出さないようにとのこと。
でも、アドバンスレーザーにあるレーザー溶接機だと
最小肉盛り高さが0.1mm前後。
つまり0.1mm盛れたとすると
深さ0.115mmの溝の底に0.1mm盛るわけだから
溝の深さが0.015mmになると・・・・・・・・・・
それを手作業でやると・・・・・・・・・
って、そんなの
出来ましぇ~ん!!!
(TдT)
からの・・・
出来ましたッ!!
( ̄^ ̄ゞ ビシッ!!
あ、いえ、出来たかどうかは正直なところまだこれからです。
これをお客様にお届けしまして、
お客様が加工を入れてみてご希望通りの仕上がりになって初めて
「出来た」ということになります。
ですので、この段階では正確には「出来た」ではなく
「うちができる精一杯でがんばりました」ということでしかありません(◞‸◟)
それでも、細かすぎて手が震える中
息を止めて作業をしました(^^;)
レーザーを照射する瞬間は心の中で
「神様~~!!」
とつぶやきながら照射スイッチを押しました。
本当に精一杯頑張りましたので、
どうか、どうか、どうかうまくいきますように (○ `人´ ○) タノンマスー!