富士ヒルクライムに出場してみた~その3~

さて、なんだかんだでヒルクライムレーススタートです。

レースといっても、人数も多いので第一スタートから第八スタートまでの

8組に分けて時間差でスタートです。

しかも、第一、第二スタートの選抜クラスといわれる人たちは「よーいどん」で

順位を競うらしいのですが、それ以外の人たちは

指定された時間内に自分のタイミングでスタート。

計測開始地点からゴールまでのタイムで順位が決まるという方式。

しかも第一第二以外の皆さんは、気にしているのは順位ではなくてタイムなので

コースを走っていても抜きつ抜かれつはあまりなくほとんど殺伐とはしていません。

たまに本気でタイムを出したい人がすごい勢いで抜いていくくらいです。

(ちなみに一番早い人たちが60分くらい、ゆっくりな人は3時間以上かけて上ります)

それ以外の人はみんなであいさつしたり応援しあったりして

イベントとして走っている人の方が多いです。

そんな中、アドバンス4番親子もゆっくりスタート。

タイムを狙っている人はとにかく軽くしたいということで

必要最低限(水くらい)のものしか持っていません。

パンクなんかしてもそれを修理してゴールまで行っても速いタイムは出せないので

パンクしたらその場でリタイアって感じです。

なので当然パンク修理キットなんかも持っていきません。

 

でもアドバンス4番はタイムではなく完走が目的です。

娘を連れてゴールのある富士山五合目までたどり着くのが目的です。

途中で寒くなった時の為の着るもの、

おなかすいたときの補給食に羊かんやゼリー、

パンクしたときのパンク修理キットなどを

リュックに詰めて背負っていきます。

とにかく娘とゴールすることが目的でタイムなんかはどうでもいいので

途中でリタイアはあり得ません。

娘と一緒にゆっくりと上っていきます。

まわりがほどんど、自転車用のジャージに自転車用の靴といった装備の中

娘は上半身だけは自転車用のジャージですが、短パンやタイツは自転車用でもなんでもないもの、

靴も普通のスニーカーで本当に頑張って上っていきます。

途中にある駐車場のトイレに寄ったり、

自転車に乗りながら水分補給ができない娘のために

のどが乾いたら一度自転車から降りて水分補給。

ついでに3時間程度はかかる予定なので途中でエネルギー切れにならないように

羊かんを食べる。

そんな感じでとにかくゆっくりとでも完走を目指して上っていきました。

最初は元気だった娘も次第に口数が減り相当につらそう。

レースも後半に差し掛かるころには自転車をおりて押して歩く人が増えてきました。

娘に声をかけてみます。

「大丈夫?いったんおりて休もうか?」

「大丈夫」

短いけどはっきりとした口調で返事が返ってきました。

ペースを崩さず、ゆっくりとですが前に進み続けます。

 

つづく

 

富士ヒルクライムに出場してみた~その1~

富士ヒルクライムに出場してみた~その2~

富士ヒルクライムに出場してみた~その3~

富士ヒルクライムに出場してみた~その4~

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